福岡県糸島市に出かけた折、「志摩歴史資料館」に立ち寄りました。ここは糸島半島北部の考古資料を展示公開した施設ですが、訪れた日は企画展示室で『懐かしき愛しの映画たちよ』という、地元の方が収集された映画ポスターを中心に、かつての糸島の映画産業を振り返る展示をされていました。映画全盛期の昭和30年代から最近のものまで、幅広いジャンルの映画ポスターの数々は、見応えも懐かしさも十分の内容でした。
ロビーには昔の生活道具や農機具、昭和40~50年代によく見かけたホーロー看板などが置かれ、ここでも気分は幼い日へとタイムスリップ。
常設展示室には、志摩地域で出土した土器などの展示がありましたが、古代の石器の説明に「佐賀県伊万里市で産出した黒曜石」の一文が。太古、西日本の広い地域で石器の原料とされたのは、伊万里の腰岳の黒曜石。思いがけない場所でふるさとの歴史に出会いました。
糸島半島は最近、レジャーやグルメで注目されていますが、この資料館は展示も見やすく施設も立派で、のんびりと楽しめるオススメスポットです。(指揮者N)
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