第32回定期演奏会で取り上げる「交声曲伊万里」の5曲目は「観光丸」。
日本で「観光」という言葉が使われたのは、1855年にオランダから徳川幕府に献納された長崎海軍伝習所の木造蒸気船「スンビン号」を幕府が「観光丸」と名づけたのが最初であると言われています。
伝習所の解散後、「観光丸」は佐賀藩預けの軍艦として伊万里港を基地に活動したことから、伊万里の人々にとって愛着があったに違いありません。
ところで、長崎港には当時の設計図を基に忠実に再現された「新・観光丸」が停泊していることはご存知でしょうか。
外車(そとぐるま)と3本マストなど、交声曲伊万里の歌詩そのままの世界が広がります。
実物を見たあと「観光丸」を歌うときには、記憶が甦り、心のこもった歌声になることでしょう。(管理人)
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