今年も3月11日が巡ってきました。東日本大震災の発生から9年。昨今は地震や豪雨災害などに見舞われる九州ですが、当時は大きな災害も少なく、震災のニュースにただ呆然とするばかりでした。
遠い地域の出来事でもあり、残念ながら年を経るごとに記憶は薄れていきます。少しでも鎮魂と励ましの気持ちを忘れないよう、伊万里合唱団でも折に触れ、被災地への想いを込めた作品を歌ってきました。「花は咲く」「前へ」「今ここに」「群青」「夜明けから日暮れまで」「永遠の花」など。歌声が被災地には届かなくとも、復興への想いを胸に歌うことも大切だと考えています。
仲間と集まって歌を歌えることの幸福を、あの時ほど痛感したことはありません。これからも合唱団として、歌に託した様々な想いを誰かに伝えることができればと、心から願っています。(指揮者N)
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